50州の記念切手つながりで、今日は50州のコインの話です。すでにブログやHPでたくさん紹介されているのでご存知の方も、実際に集められてる方も多いと思いますが、アメリカでは1999年から10年の計画で、毎年5枚づつ、州ごとに異なる絵柄の25セントコイン(Quaters)が発行されています。
50 State Quaters Programというそうですが、
US Mint(アメリカ造幣局)によれば、1年に5回Quatersのデザインが変わるという例のないプログラムだそうで、このコインが発行される間は、通常のEagle柄のコインの製造は中止されるそうです。
デザインは州ごとにゆだねられ、各州知事が最終デザインと認めたものを造幣局に提出し、その後Citizens Coinage Advisory CommitteeとThe Commission of Fine Artsで評価され、最後に財務省の認証を受けるようです。なお、州ごとにデザインされるのは裏面のみで、表は通常通りGeorge Washingtonの横顔が描かれています。ちなみにQuatersはフィラデルフィアとデンバーの造幣局で発行され、どちらで発行されたかは表のGeorge Washingtonの後ろ髪の横にある、P(フィラデルフィア)またはD(デンバー)の文字で見分けることができます。
1999年1月から始まったこのプログラム、州として認められた順番に発行され、すでに35枚のコインが発行されました。それぞれ州の歴史や伝統をあらわすデザイン施されていているのが特徴で、例えば最初に発行された
Delaware州のコインには「THE FIRST STATE」と入ってるし、先日旅行してきた
Rohde Island州には「THE OCEAN STATE」の文字が刻まれ、ヨットの絵が描かれています。また
Kentucy州のコインには競争馬が、
Indiana州はレーシングマシンが、
Tennesee州には楽器、
Ohio州は宇宙飛行士の絵が刻まれています。
ちなみに左はもちろん
New York州のデザインです。2001年に11枚目のコインとして発行されたこのコイン、自由の女神と「Gateway to Freedom」の文字、それにNY州の地図と11の星がデザインされています。星の数は、11番目に連合国に加盟したことを意味するようです。
州知事がデザインを募ったところ、州内の子供や大人、コイン収集家やグラフィックアーティストなどから何百通ものデザインが寄せられたそうで、それを5つに絞って投票してもらった結果、76%もの支持を受けてこの絵柄に決定したそうです。
州ごとのコインのデザインや決定までの背景は、
こちらの地図をクリックすれば見ることができます。このページでは2006年に発行されるコインのデザインも見ることができます。なお、コインの発行スケジュールや発行数を知りたい方は
10-Year Scheduleをどうぞ。
我が家も昨年の2月頃から、コインを集めています。フィラデルフィアの造幣局で発行されてるものは先日35枚揃いましたが、デンバーで発行されたものは地理的な問題からか、まだ10枚以上足りません。人の出入りの多いマンハッタンへ行くときは、なるべく25セントのお釣りがもらえるように注意しているんですけどね…。
ホントは造幣局から発売されている
新品のコインセットが欲しいのですが、コイン屋さんで見たら高かったし、旦那にも賛成してもらえそうにないので断念しました。色んな人の手を渡ったので、磨り減ったり汚れたりしてるものもありますが、たくさん手に入るものはなるべくきれいなのを選ぶようにし、1枚1枚薬品で磨いてからホルダーに入れるようにしています。それぞれの実家用と兄弟姉妹にも集めているのでゴールはまだまだ長そうですが、気長に集めようと思います。