アメリカに来てから、父とメールのやり取りをするようになりました。大学に入学して以来、10年以上もひとり暮らしをしていた私ですが、日本にいたときは盆暮れ正月はもちろん、多い時は月に1度は実家に帰っていたので、改めてメールする必要がなかったのです。
父とメールをするといっても、内容は雪が降ったとか、桜が咲いたとか他愛のないことがほとんどで、私からのメールには、時々家の周りの写真を添付して送っています。退職して、祖父母の残してくれた田畑の世話をしている父からは、今週は田植えだとか、梨の花が咲いたとか、懐かしい実家の光景が綴られています。父はこんな文章を書く人だったのかぁ…、などと思うこともあってなんだか不思議な感じです。
ちなみに母からは、小さな文字でびっしり書かれたハガキが届きます。日本にいたときも月に1度くらい、表のあて先の下までびっしりと文字で埋められたハガキが送られてきました。封書で出せばよいのに…、と何度となく思ったものですが、さすがにエアメールは片面だけにおさめているようです。
それにしても、母から届く手紙には毎回「Kさん(旦那の名前)、M(私の名前)はちゃんとご飯を作っていますか?」と書かれています。自分で育てただけに、自信がないようです。
離れて暮らしているだけに、両親が元気でいてくれることが何よりありがたい駐在生活です。