木曜日は
のんびりライフ in NYのロングアイランダーさんと、
楽貧生活のまこさんといっしょに、
NYフィルの
オープン・リハーサルに行ってきました。普段はクラシックとは全く縁のない生活をしている私(音楽の授業はいつも眠かった…汗)ですが、リハーサルなら気軽に行っても大丈夫だろうと思い、ご一緒させていただきました。
この日のプログラムは翌日に本番を控えたRicherd Strausssの「An Alpine Symphony」と、John Coriglianoの「Violin Concerto "The Red Violin"」で、もちろん私にとってはどちらも名前すら初めて聴く曲です。細かい内容や演奏自体の評価はまったくわかりませんが、本番直前の完成度の高い演奏だったこともあり、生演奏ならではの迫力を見せらつけられた気がします。
Andante comodoというHPによれば、1曲目の「An Alpine Symphony(アルペン交響曲)」は「ひとりの登山者を通して、アルプスの大自然の一日を描いた大作」なのだそうです。詳しい説明は
こちらを見ていただくとして、輪郭だけが浮かぶ夜のアルプスが日の出を迎えてきらきらと輝く様子、登山者が森に入り、小川のほとりや花畑、牧場を眺めながら頂上を目指す様子、頂上からの雄大な眺め、突如襲われる嵐と雷、下山、日没、そして再び訪れる夜の静けさというように、音楽でアルプスの1日を情景描写するのだそうです。
またこういった情景を表現するために、サンダーシートやカウベル、ヘッケルホーンなど、通常のオーケストラでは使われない楽器が用いられるのもこの曲の特徴のようです。いずれにしても、50分以上の長い曲を、ノンストップで聴けたのにはびっくりしてしまいました。オープン・リハーサルって素晴らしいです♪
休憩を挟んだ後半は、いよいよ
Joshua Bell(ジョシュア・ベル)の登場です。時々睡魔と格闘していた私の記憶は若干飛びぎみですが(汗)、それでもJoshua Bellのダイナミックでかつ繊細な澄んだバイオリンの音色は、素人の私でもすごいと思いました。
4歳で初めてのヴァイオリンを与えられた彼は、14歳でゼネラル・モータズ主催のコンクールで優勝し、この年フィラデルフィア管弦楽団と共演したそうで、以降ベルリン・フィルやボストン響など世界各国の有名オーケストラと共演して多くのファンを虜にし、2000年と2001年にはWest Side Story SuiteとNicholas Maw’s Violin Concertoでグラミー賞を受賞したそうです。
また1999年の映画「Music of the Heart」では自身の役で出演したほか、1998年の「The Red Violin」、2001年の「Iris」、2005 年の
「Ladies in Lavender:邦題ラベンダーの咲く庭で」などで、美しいバイオリンの音色を披露しているそうです(出演はしていない)。
さらに端正なルックスも評判のようで、2000年にはピープル誌の「世界で最も美しい人50人」に選ばれたそうです。残念ながら私の席からはルックスまでは見ることができませんでしたが、確かに
HPの彼はかっこいいです。
もちろん彼がそれほどすごい音楽家だとは全く知らなかったワタクシ、いまさらながら時折睡魔に負けたことを悔やんでおります。演奏している姿はもちろん別だけど、Tシャツにジーンズというラフないでたち、おまけに若干お腹が出ていた立ち姿は、その辺のお兄さんにしか見えなかったんだけどなぁ…。ちなみにリハーサル中は団員の方もラフな服装で、中には寝坊したのか演奏中にこっそり入ってくる人がいておかしかったです。
リハーサルとはいえ、$15でニューヨークフィルの演奏を聴けるとあって、この日もかなりの席がうまっていました。(しかも年配の方があまりに多くて驚きました…。)
9:45開始という早い時間のイベントのため、ロングアイランドからだと少々大変ですが、また機会を作って行こうと思います!!
なお、リハーサル終了後はロングアイランダーさんに案内してもらいながら(いつもすみません!!)、マレーシアレストラン
Penangでランチをとり、色んな食器が揃う
FISHS EDDYと、日本のガイドブックでもたくさん紹介されている
Zabar'sをのぞき、
Alice's Tea Cupでおいしいケーキと紅茶をいただいて、最後は
Zaiyaでシュークリームを買って帰りました。
この日の様子は
まこさんと
ロングアイランダーさんの日記でどうぞ。おふたりとも、また遊んでくださいね!