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I-94W/I-94の取り扱いにご注意を!
すっかり更新が遅れてます。めっきりおサボリブログになってしまってすみません(汗)。ビザの更新のため、6月中旬にモントリオールに行って来ました。今回は旅行前から2週間の予定で強い薬を飲み続けていたため、後半はほとんどホテルで過ごしてしまいましたが、それでもアメリカとはまた違う美しい街並みを楽しむことができました。モントリオールについてはまた後日アップするとして、今日はアメリカ入国の際に必要となるI-94WとI-94について書きます。

アメリカに入国する際に必要となるI-94W/I-94という書類。出入国カードとも言われ、ビザなしで入国する際には緑のI-94Wを、ビザを持ってる場合は白いI-94というカードを入国審査の際に提出しなければなりません。問題なく入国が認められた場合、これらの用紙の上2/3は審査官に切り取られますが、残りの1/3はパスポートと一緒に返され、アメリカを出るまで大事に保管しなければなりません。

このとき審査官から返されるI-94W/I-94の半券とパスポートには、アメリカ入国を認められた日付入りのスタンプが押され、そこに滞在期限などが手書きで書き加えられます。私たちのようにビザを持っていて長期滞在する場合、通常はビザの有効期限が滞在期限とされます。勿論長期の滞在であっても短期滞在であっても、この期限を越えてアメリカに滞在すれば不法滞在となり、基本的には許されません。

ちなみに随分昔に通っていたエステのお姉さんが、学生時代に期限を越えて滞在してしまったそうですが、次回アメリカに入国する際に拒否され、その後は90日未満の観光でも毎回ビザを取得しなければならなくなってしまったそうです。友達と1週間ほどの予定でハワイ旅行に行くときなどもいちいち観光ビザを取らなければならず、その上入国審査では毎回怪しまれ(90日未満の観光ではビザは不要なので)、別室に連れて行かれてすったもんだするそうです。最近はもっと出入国の管理が厳しいでしょうから、気をつけてくださいね!

と、少し脱線しましたがI-94W/I-94の話。アメリカは入国は厳しいものの、出国に関しては比較的簡単で、航空会社のカウンターでチェックインをする際、パスポートとI-94W/I-94を提出するだけで出国手続きは完了します。このとき保管していたI-94W/I-94の半券は搭乗券にホチキス止めされ、実際に飛行機に乗る直前に航空会社によって回収されるシステムになっているようです。

これまでアメリカから日本に帰る際などは100%このような方法で回収されてきましたが、微妙なのがカナダなどの近隣諸国へ行く場合で、I-94W/I-94は回収されたりされなかったりまちまちのようです。夫はこの2年、出張で何度かモントリオールに行きましたが、I-94が回収されたのは半分くらい1回だけだったそうです。

今回私たちはフィラデルフィアからUS Airwaysでモントリオールに向かいましたが、I-94はパスポートについたまま…。しかも回収されなかったこと自体あまり気に留めていなかったのですが、これがあとあと厄介なことになりました。

そもそも私たちのビザの有効期限は、2007年6月下旬になっています。そのため6月中旬にモントリオールの領事館でビザ申請の手続きをしたわけですが、この時点で私たちのパスポートについてるI-94の滞在期限は、当然古いビザの有効期限2007年6月のままになっています。そのためビザ更新後に再びアメリカに入る際に新しいI-94を記入して、今度は新しいビザの有効期限を入れてもらわなければなりませんが、ここで問題になるのが古いI-94の存在です…。

捨てて良いのか??
良いわけないよなぁ??

ということで、ビザを受領する際に夫が「古いI-94はどうしたら良いのか」と尋ねたところ、プリントされた一枚の紙を渡されました。それによれば、回収したI-94W/I-94でアメリカを出国した記録を管理しているため、I-94W/
I-94が回収されない場合、期間内に出国していても移民局に出国情報が登録されず、次回アメリカに入国する際にビザが取り消されたり、入国を拒否されたりする可能性があるとのことです。

これはまずよね…。

ということで、今後のアメリカ入国に不都合が生じることを防ぐため、出国記録を訂正する必要が出てしまいました。具体的には①回収されなかったI-94、②アメリカを出国した際の搭乗券の半券、③パスポートの白紙のページ以外の全ページカラーコピー、④アメリカを出国したあとに滞在した国で使ったクレジットカードのコピー(名前入り/カードの番号は消す)などを、英文レターとともに提出しなければならないそうです。(詳細が必要な方は必ずこちらで確認してください。)

アメリカに戻る前日の午後3時半過ぎ、ビサを受領して初めてこのことが判明した私たちは、かなり焦りました。宿泊費や食事代などの支払いで夫はちょこちょこカードを使っていましたが、この時点で私がカードを使ったのはたった1度だけ。しかも名前は入ってません。夫のカード控えを見ても、たいていはカード番号の下4桁が入っているだけで、名前が入っているものはほとんどありませんでした。幸いすぐ次のお店で私の名前入りの控えをお願いできたから良かったものの、一瞬かなり悪い汗が流れました。

領事館ですぐにプリントされた紙を渡されたくらいなので、多分私たちのようなケースも珍しくはないでしょうが、どうやら他の方のブログなどを見ても、ここ最近I-94W/I-94の管理が若干厳しくなってる様子。

日本なら「ビザ更新のためにはアメリカ国外の大使館か領事館で面接が必要→ふたり揃って更新できた→I-94の期限内に出国してるのは明らかだろう!」という方向で話がつきそうですが、ここはひと筋縄ではいかないアメリカ…。今後面倒なことになると困るので早速手続きをしてもらっていますが、みなさんI-94W/I-94の回収についてはご注意くださいね。

ちなみに飛行機でカナダからアメリカに入る場合、アメリカの入国審査はカナダを出国する際に行われるのが一般的なようです。モントリオール空港の場合、航空会社のカウンターでチェックインをし、その後小さな免税店の横を通ったあとすぐにアメリカの入国審査がありました。もちろん入国審査を終えたあとは、モントリオールの空港にいながらそこはアメリカという不思議な空間。当然入国審査を抜けた先に免税店はないので、空港の免税店を利用される方は要注意です。なお、モントリオールのアメリカ領事館は、2007年7月上旬からビザ更新などの業務を行わなくなるようです。詳しくはアメリカ大使館のサイトなどで調べてください。
by ny-cafe | 2007-06-23 00:28 | アメリカ生活